2015年09月08日

手掛かりはなに?

レッスンでの指導において先生は生徒が何を手掛かりにして指を動かしているのかを分かっていることはとても重要なことです。

例えば私の指導では2冊目の教則本以降、弾くための手掛かりはずっと同じです。

プレリーディングの楽譜でも五線の楽譜でも1度に見なくてはいけない事が複数あります。音の名前、指番号,リズムまたは拍子、更に実際に音を出すためには鍵盤の名前も分かっていなくてはいけません。
また早い時期から脱力や指の事まで指導していればそれも気に留めなくてはいけなくなるでしょう。
だから複数の事を同時に見ることは大切で、初めからそれが出来る指導という考え方もあるかもしれませんが、実際の生徒を見ているととてもそんな器用な生徒はいないのが実際のレッスンで感じることです。

大切なのは生徒が何を見て指が動いているのかということ。
それが分かっていると弾き間違えの理由も分かってきます。
弾き間違えの理由が分かれば、アドバイスも簡潔に分かりやすく出来ますし、見守って練習を続けさせることも出来ます。

それでも曲を完成させるためには複数の事が同時に出来なければ完成させることは出来ません。それでも手掛かりには優先順位があるはず。
例えば3つのことを同時に見なくてはいけないとして、100%を均等に割って見ているとは限りません。
隣に座っている生徒が何をメインに見ているのかが分かっている事はとっても大切なのです。
もしかしたら先生が気を付けて見てほしい事があっても生徒は別の事をメインに見ていて気を付けてほしい事は10%位しか気に留めてないかもしれません。
大切なのは先生と生徒のメインが同じことです。

また教則本が進むにつれて新しく学ぶことも出てきます。
例えば新しい事が出てきたからといって頭の中の手掛かりのメインがガラリと変わってしまってはつながりのある指導が出来なくなってしまいます。
新しいことをどのように手掛かりの中にプラスしていくのかを考えるのも先生の大切な役目です。
プラスすることだけを考えるとどう指導したら分からなくなってしまう場合は、思い切ってプラスしないでメインはこれまでと同じという方法もあります。


夏休みに親戚の子供のピアノの練習に付き合う機会がありました。
小学校前の女の子です。
一生懸命「いちとにいと・・・」を言いながら指を動かし始めました
その様子からメインは「いちとにいと・・・」だと分かります。
でも私がメインとまったく考えていないことだったのでその様子にびっくりです。
私はつながりのある指導をとても大切にしているので、何を弾いても「いちとにいと・・・」で仕上げるんだと少し考えてしまいました。

何をメインに手掛かりとするのかはとても重要です。
拍子をメインにして音を間違えないで弾ければ正しく弾けてまさに正統派の合格です。でもつながりをと考えるとどうもしっくりしません。
別の事をメインにすると同時に見ている他の事がおろそかになってしまい正統派の合格とまではいかない場合もあります。
それでもつながりのある指導が出来ているんだからと大きな気持ちで指導出来る場合もあります。

大切なのは新しく教える事が出てくるたびにまたは教則本が変わる度に、手掛かりのメインが変わらない事です。また新しく教える事も教則本が変わってもこれまで通りのメインで弾けることが出来ればこれまでの指導がつながっていると考えることができ、指導の自信にもつながってきます。

隣に座っている生徒さんが何を手掛かりに指を動かしているのか観察してみて下さい。


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