2016年06月02日

志を育てる

「頑張ろう」と思う気持ち。「上手くなりたい」と思う気持ち。
指導者のアドバイスに真剣に耳を傾ける姿、アドバイスに対して「やってみよう」と思う気持ち。
そして出来なければ「努力してみよう」と思う気持ち。

子供が日々の生活を送りながら、志す気持ちが育っていくことはとても大切なことだと自分の子供が6年生になり最近特に感じます。

何も伴奏者に選ばれたい生徒や(私の教室にはいませんが)コンクールで賞を取りたい生徒だけに当てはまることではなく、私の隣に座っているどんな生徒にも志す気持ちが育ってほしいと思います。

子供が小学校の最高学年の6年生になり、授業参観の懇談会のあとで先生との立ち話で、1年から6年まで漢字の小テストをいつも100点を取りたいと頑張ってる子供と1年から6年までそうは思わず過ごしてきた子供とでは志す気持ちが違うという話になり「本当にそうです。」と頷きあいました。

子供が6年生になり、志を育てる場はとても身近にあるということを改めて感じています。
先ほども書いたように1年から6年まで漢字の小テストを100点を取りたい。算数の計算ドリルは必ず4回繰り返して終わりにしたい、このような身近なことを達成する。親として達成出来るように時には声かけをして見守る。このようなことを数年間繰り返すことがとても大切と感じています。

決して単元の終わりのテストは必ず100点をとろうというハードルの高いものではなく、それはとても身近なことのつながりです。

ピアノのレッスンでは習い始めた時から辞める時まで先生と生徒二人のマンツーマンですから、自分が頑張っているのにとチームプレーの歯がゆさはありませんが、普段のピアノのレッスンだってその志を育てることは出来るはず。

やはり大切なのは曲を仕上げるということです。
1曲1曲、曲を仕上げていく。
生徒が「上手に弾けたから先生が合格にしてくれたんだ。」そう実感して合格し次の曲に進むことを何年も何年も繰り返していくことが志を育てることにつながっていくと感じます。

性格によって声かけを工夫する努力よりも、まずは隣に座っている生徒が少し頑張れば弾ける曲を与え続けることが大切です。
難しい曲を与えてそれぞれの生徒の性格に合った頑張れの声かけで頑張らせるのではなく、性格はよく分からないのだけど今出来るレベルは熟知していて適切な曲を与えることが出来る。こっちの方が断然生徒は気持ちよく取り組めます。

生徒が「上手に弾けた」を実感して満足な気持ちで何年も進んでいくレッスン。
それが当たり前と思うレッスン。

そのことによって当たり前の土台が出ています。

もっと上手になりたい、伴奏者に選ばれたい、発表会では普段よりも難しい曲を弾いてみたい。
そう思った時に、間違えないで弾ける。大きな音で弾ける。左手だけで最初から最後まで弾ける。右手だけで最初から最後まで弾ける。この当たり前からのスタートで志を高く上手になりたい、伴奏者に選ばれたいと頑張るようになります。

いつものレッスンのつながりがとても大切。
でもそれは先生が「さあ、頑張らなくちゃ。」と意気込むものではなく、まずは生徒をよく観察して生徒の今の状態をよく知り、それを曲選びにつなげていくことだと実感しています。

そしてピアノのレッスンで育った志しが学校生活や他の習い事でも生きてくれればと思います。



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