2015年10月22日

音名を書き込んでジャカジャカ弾く生徒たち

私の教室では1冊目2冊目はプレリーディングの教則本を使っています。
3冊目から五線の教則本に入ります。

五線の教則本に入れば今度は五線の譜読みを読んで弾くことがスタートですが、五線の楽譜に音名を書き込んで弾いている生徒もいます。
支援学校に通う生徒たちです。支援学校に通っていても書き込まないでも弾ける生徒もいます。

プレリーディングの教則本の時にはあんなにジャカジャカ弾いていたのに、ジャカジャカたくさん弾くことによって大きないい音で気持ちよさそうに弾いていたのに、五線に入って五線の楽譜を読めるようにと頑張って指導はしてみたけど「先生、わからないよ。」と本人も大変そうで楽しいレッスンとは程遠くなってしまいました。
なので思い切って音名を書き込んでみることに。

私のレッスンでは2冊目の教則本に入ると五線の楽譜が少しでも読みやすくなるようにとカードやプリントを使って準備を始めます。
それは彼女たちも同じ。
机で向き合って「最初の音符は何の音かな。ドから順番に読んでいくよ。」
「ドレミ、ミだ!」
「そうだね。次の音はミのひとつ上の音だね。」
「ファ!」と生徒が書き込んでいきます。
時には「うーーん、わからない。」となってしまうことも。
そんな時は「教えるよ。」と音名を書き込んでいきます。

書き込んだらピアノへ。
自分で書いた音名を見ながらスラスラ弾く生徒たち。
そう。音名を書き込めばいとも簡単に弾いてしまうのです。
これは1冊目2冊目とつながりのあるレッスンをしているから。

生徒もお母さんも嬉しそう。
どんどん教則本も進んでいきます。
「今日は何曲書いておこうか。」「3曲にする!」と生徒も意欲的です。

生徒も私も毎週のレッスンが楽しみになってきました。
音名を書き込んであれだけ最初から弾けるのだから5冊目の教則本も6冊目の教則本も弾けるんだ。
そう思うと私がワクワクするのです。



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詳しくはコチラ。(参加された先生方の感想も参考にしてください。)

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2011年05月13日

3つの黒い鍵盤への道のり

障がいのある生徒たち。
何が出来るのかを知ることで、次のステップが分かりレッスンが徐々に軌道にの
ってきます。
何が出来るのかの何がが、教則本の中だったらいいのだけど、時には初めての教
則本が難しい生徒も。

私がレッスンで使っている1冊目の教則本はバスティンピアノパーティーA。
最初は3つの黒い鍵盤をグーで弾くことから。
それが難しい3・4歳年少さんはその前の段階のレッスンから。(コチラ

3・4歳の工夫したレッスンでもその発達段階でない生徒にとっては難しい。
3つと2つの区別がつかない生徒、区別がついたとしても指で1、2、3と数え
なくてはいけない生徒。じっくり観察してみると皆、発達段階が違うのです。

中には何色か分からない生徒もいます。
弾けるようになってしまえば、楽譜は2色刷りの楽譜なので、最終的には色は関
係ないのだけど、ちいさい子どもの教則本ってたくさんの色であふれています。
ワークなんかもそう。
1のちょうちょはピンクで塗ろうね。高い音が鳴ったら水色で塗ろうね。
何色か分からない生徒とワークを広げた時に「なんでもかんでも色が関係してし
まうんだな。」っておもわず唸ってしまいました。

それでも色の違いは分かる様子。
白い鍵盤と黒い鍵盤が白と黒ってことは分からないけど2つは違う色ってことは
分かるみたい。

最初はそれを利用してのレッスン。
「3つの黒い鍵盤をグーで弾いてみるよ。」ではなくて
「今日は黒の鍵盤だけ弾いてみよう。」の声かけ。
グーだってパーだってどっちだっていいのです。「グーでね。」と言ってハードル
を上げてしまうと、せっかく好奇心いっぱいでピアノの前に立ってくれたのに、
心を閉ざして手が鍵盤の上に上がらないことも。
「黒い鍵盤だけ弾いてみよう。」これが何が出来るのかの何がです。
ここからスタートです。

布鍵盤も紙鍵盤も同じ。
出来る事が分かればやれることはたくさん見つかってきます。

大きな布鍵盤を二人で広げるのは生徒にとっても楽しいこと。
「全部の黒い鍵盤にフエルトを置いてみようね。」

紙鍵盤でも
「全部の黒い鍵盤にシール貼ってみようね。」

2011-05-063つの黒鍵盤にシール1.JPG

シールを剥がすことは指先を使うのでとっても大事な作業です。
その時にどのくらい指先が動くのか観察してみましょう。
たどたどしいようなら「シール貼りの作業はやった方がいいことみたい。」とマ
マと確認出来ます。

全部の黒い鍵盤にシールを貼ったらここからが発展。
ピンクのシールを指で指して
「ここにピンクのシールが貼ってあるよ。ほかにもピンクのシールあるかな探し
てみよう。」
「あった!ここにもあったよ。」
最初に先生が指で指してあげる事が重要。
何色かが分からなくても同じ色を探すことは出来るのです。
「何個あったか指でさして数えてみようね。」
今度は生徒が指でピンクのシールを指していきます。
「1こ・2こ・・・」
ピンクのシールを目でとらえて指で指す。そして数える。これはすごいことなの
です。
「レッスンが動き出したな。」と嬉しくなる瞬間です。もちろんママも気持ちは
一緒。
これを家でやろうとしても子供はやってくれません。
「やだよー。」なんて言って逃げてしまうのです。
家の人以外の人とやるから出来る事なのです。

このように生徒が分からなくても色の名前を言って何色か知らせる。
生徒が目的のものを指で指す。数字を数えてみる。と発展させていきます。
何色か教えるではなくて知らせる感じでとらえたほうがいいと思います。
色が分かるようになるまでに何年もかかる場合もあると思うのです。
教えるだと生徒に重荷になってしまう気がするのです。



例えば上の写真

2011-05-063つの黒鍵盤にシール2.JPG

「水色はどこにある?」
「あった!こことここ。」
「2つ並んで貼ってあるね。ピースしてごらん。ピースの指で押さえてみよう」

「きいろはどこにある?」
「あった!こことここ。あ!並んでるねー」
「じゃあピースだね。」と発展です。

面白い事に次のレッスンで覚えていたりするのです。
「同じのならんでたよねー」とか
貼る時に意識して同じ色で貼ってみたりとか・・・3つの黒い鍵盤を同じ色で貼
ったとしたらすごいですよね。
「3つが同じ色だね。工夫したんだねー。他にも3つ同じ色が貼れるところある
かな。」こんな風に発展出来ると嬉しくなってしまいます。

私のレッスンではこんな調子で何カ月もシール貼りをしていたことがあります。
現在その生徒は3つの黒い鍵盤を一人で指で弾けるようになりました。

よかったらレッスンでやってみて下さいね。




とよす音楽教室(コチラ)で定期的に勉強会を開く事になりました。
詳細はコチラです。
現在お申込みを受け付けています。
開催は6月からとなります。

3・4歳の生徒たちのレッスンを充実させたい方の勉強会でも発達が遅い生徒と実践しているレッスンを紹介する予定です。
興味のある方のご参加をお待ちしています。



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2011年05月06日

障がいがある生徒とのレッスン

私の教室には障がいがある生徒が何人かいます。
年齢も障がいも様々。
中学2年生の生徒は7冊目(タレントピアノ指導曲集)の教則本。中学1年生の
生徒は2冊目(パーティーB)の教則本。小学校1年生の生徒は1冊目(パーテ
ィーA)の黒い鍵盤。最近始めた小学校5年生の生徒はすごい勢いでパーティー
Aが進行中です。
それからピアノの先生方も最近その言葉を知るようになってきたいわゆるグレー
ゾーンの生徒。

どの生徒もペースは様々ですが、段階を踏んで少しずつ進んでいます。
こうなるとどの生徒もとっても楽。
生徒が何が出来るのかを知ると次にやることが見えてくる。
そうなるとレッスンも計画性をもったレッスンになるのです。

障がいのある生徒は何歳からピアノのレッスンを始められるのでしょうか。
もちろん障がいの程度にもよりますが・・・
私自身は私と会話が出来ればピアノのレッスンが成り立つと考えています。
これは偉ぶって言っているのではなく、会話が出来る生徒なら私のつたない指導
力でもなんとかやっていけるってことです。
「今日は保育園でなにやってきたの?」「今日はお昼寝してきた?」「何か手遊
び知ってる?」「いつも遊んでいるお友達の名前教えて。」こんな会話です。

「いつも遊んでいるお友達の名前教えて。」この質問でお友達の名前がたくさん
出てきたからお友達と楽しく遊ぶ事が出来ているんだ。と解釈してしまうのでは
なく、私の質問をちゃんと聞いて、求めている答えが返ってきているという点が
重要なのです。
例えば「いつも遊んでいるお友達の名前教えて。」「お友達?・・・ママ、帰り
にジュース買おうね。」となってしまう子供もいるのです。
「お友達の名前教えて。」「○○ちゃんと○○ちゃんと・・・」たとえ大の仲良
しでなくてもいつも一緒に生活しているお友達の事を思い出しながら答える。
これがとっても大切。
この答えから、いつもこの障がいのある生徒の周りには○○ちゃんと○○ちゃん
がいて出来ない事を手伝ってくれたりしてお世話してくれているのだな。保育園
生活は順調そう。と推測したり出来るのです。

このようにこれからレッスンを進めるにあたって先生と生徒たくさん会話をして
いきます。
「シール貼りしようね。」「いいよ。」「カードで神経衰弱しようか。」「いい
よ。」「ここは何色のシールかな?」「うーん分かんない。」
みんな会話が出来ているから出来る事なのです。


お母さんにその子の様子を聞く事も大切ですが、その生徒とお話をたくさんする
ことも大切。
障がいがあるからって躊躇せずに色々おしゃべりしてみて下さいね。
多少変わっていたって、わざとやっている訳ではなく本人は一生懸命なのですか
ら。
そうやって接するとどの生徒もとっても可愛いく思えてくるのです。

レッスンを軌道に乗せるにはどうしたらいいのか・・・これから少しずつ紹介し
ていけたらと思います。
よろしくお願いいたします。



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2011年05月04日

障がいのある生徒さん

「障がいのある生徒さんを教えることになりました。」「障がいのある生徒さ
んを教えています」とメールを頂く事があります。
どんな風に教えたらいいのかと悩んでいらっしゃる様子の先生も。

私の教室にも障がいのある生徒が数名います。
今までほとんど書いてきませんでしたが、私の2番目の子供も障がいがあります
重い脳障がいです。普通に生まれてきて「発達が遅いねぇ。」とみんなで心配し
て、たくさん検査しましたがそれでも原因を見つけることが出来ませんでした。

よく「原因は?」と聞かれますが、原因が分からないって事がほとんどなのです
よね。また原因が分かった所で・・・って気持ちもあります。
障がい児も障がい児のママも前を向いて歩いているのです。
悩んで涙する時期も続きますが、子供が何か出来るようになったり、笑ったりす
るようになるとママも我が子のためにと前を向くようになるのです。
そんな時に「原因は?」と聞かれても前を向き始めた親子にとっては「ちょっと
ちがうよな。」って正直思うのですよね。

かわいい次男ももうすぐ5歳。お兄ちゃんが通っていた保育園のひよこ組さんに
入れてもらって通っています。
次男の保育園での役割は天使のような笑顔で周りを癒すことでしょうか(笑)
私もまあまあ幸せに暮らしているといったところです。


話は戻って障がいのある生徒さん。
私は障がいのある生徒もそうでない生徒も同じように進めています。
教則本も同じです。

私は手間を掛けたレッスンが好きなので、それも同じ。
時にはもっと段階を踏む事もあります。

やはり重要なのが生徒が何が出来るのかを知ること。
ピアノを弾く事に関していえば、黒い鍵盤を2つ3つと塊でとらえる事が出来る
のか。

中には2つ3つと数える事がまだ出来なくて2つと3つの区別ではなくて、黒い
鍵盤と白い鍵盤の区別から始まる生徒もいます。

それでも何が出来るかを知ることによってスタート地点を決める事が出来るので
す。スタートが決まればそこから発展させたりもう少し簡単な事をしてみたり。
充実したレッスンが出来るのです。

このように書くと簡単そうですが、実際、鍵盤に触れるまでに遠慮してしまった
り、躊躇してしまったり・・・なかなか音が出ない生徒もいます。
手を出すのだけど引っ込めてしまったりって事です。
そんな時は「さあ、やってみようね。」と急かすのではなく待っているのも大切
本人は手が出したくてもなかなか出せないもどかしさもあるのです。
その辺はレッスンを重ねていかないと分からないことなので、急かしてみたり、
待ってみたり、色々試してみるのがお薦めです。

初めて障がいがある生徒とレッスンをすることになった時に、障がいがあるから
ゆっくりなペースで進めていこうって思いました。
でも何年もピアノを教えているうちに「障がいのある生徒ってゆっくりなペース
で進めていこうって最初から思われてていいな」って思うように。
健常児の生徒さんだって様々な生徒がいるのですよね。
ここのラインからが健常児。ここのラインからが障害児って決まっている訳では
ないのです。なのですごく不器用な普通の子供もいます。ちょっと器用な障がい
児もいます。
健常児だから普通学級にいるのだからと同じラインに立たせて比較してしまう。
不器用な生徒だってわざとやっている訳ではないのだから、もっともっと理解し
てあげる事が大切なのですよね。

ここ数年、たくさんの障がい児や健常児と接するようになって、ラインや比較も
なくなりどの生徒も個々として接する事が出来るようになってきました。
ピアノの先生が障がい児と触れ合い健常児の事をもっと知るようになる。
もっと知ってくると生徒たちの事が良く分かるようになってきます。
そういう経験をたくさんの先生が出来たらいいのにって思います。

障がい児の力になるなんて立派なことではなく、私自信が成長させられているのですよね。
つくづく感じる今日この頃です。

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