2012年06月03日

導入期の教則本の生徒のつまずきの原因を探ってみる

「生徒がやる気をなくしてしまう。」
「以前覚えた音を忘れてしまって読譜の積み重ねが出来ない。」
導入期の教則本2冊目3冊目を進めている先生からの悩みです。

こちらの先生はとよすの勉強会に参加されている先生。
勉強会での悩んでいる様子が気になって、後日メールで詳しくお話を聞いて
みました。

そして私もその先生が使われている教則本を実際に手に取ってみました。

もちろん導入期の生徒さん向けの大きな音符で大きな楽譜。
リズムも四分音符と二分音符が中心。

でも感じたのは「私の生徒にとって難しい楽譜」ってこと。
私の生徒にとってよく間違える音の並びが多いのです。
生徒が初見で間違える、数回練習しただけではスムーズに弾けずに四苦八苦する
顔が目に浮かんできます。

私のレッスンではみんな同じ教則本。
同じ教則本を使っていると色々分かってくる事があります。
間違えるところはみんなが間違える。苦手なところはみんなが苦手。
逆に好きな曲はみんなが好き。
私がこのことを知っていることはとっても大切なこと。

苦手な部分が分かっていることによって、私もそのように対応出来ます。
「みんなが最初は間違えちゃう部分。生徒が出来ないよ。って顔をしても安心して
取り組くもう」そう大きな気持ちで。

そして生徒が好きな曲を知ってれば、
「あと少しでみんなが好きな曲を弾くから、それまでは少し頑張ろうね。」と生
徒が多少四苦八苦していても先生は先行き明るい顔でいられるのです。


悩んでいる先生の使っている教則本はまさに私の生徒たちが苦手としている音の
並びが多いな。って思ったのです。

導入期の生徒たちは2の指と4の指を使うのが苦手。
つまり2の指から始まるメロディー4の指から始まるメロディーが苦手なのです。
これは大きくなってから初めてピアノを習う生徒も一緒です。
ある程度指をたくさん動かして(たくさん曲を弾いて)から2の指、4の指から
始めるメロディーの曲を弾いた方がよさそうです。

例えば
ドミソミ シソシド というメロディー。
左手の最初に弾く指が2の指。これって生徒にとって難しい。

ミレド ソラシ
左手の最初に弾く指が4の指。これも生徒にとって難しい。

ミレド シラ
これは順次進行に下がってるだけなのだけど、実は難しい。
ミレ ドシラ
これなら大丈夫なのですよ!これだけの違いなのに難しさは全然違います。

こういう解決法を知っていると先生も大きな心でいられます。


そしてこんな質問も。
「ドから1つずつ増えていく教え方と最初からドレミと3つの音からの教則本。
どちらがいいのでしょうか。」

私が今回の相談で分かった事は、音の並びが生徒にとって弾きやすければ最初か
らドレミと3つの音が出てきても大丈夫ということ。
最初はドだけの曲から始まっても音が増えていくにつれて音の並びが生徒にとっ
て弾きにくいものであればそれは生徒にとって楽しくないレッスンにつながって
しまうということ。

相談された先生にさっそく返信したところ、今まで気が付かなかった視点だった
ようでした。

生徒が楽しくなさそうなのだけど、その原因がわからない。
その原因を探るのは生徒の初見の時の間違え方を観察するのが一番。
どうしてそう間違えるのか。
これは「次の曲家で練習してきてね。」では原因を追及出来ないことなのかなっ
て思います。


生徒が弾きやすい音の並び、生徒が弾きにくい音の並び、楽しそうにジャカジャ
カ弾いている5・6年生を見ていると最初の2・3冊目は弾きやすい音の並びで
充分なんだって感じます。

大きな音符で大きな楽譜でかかれた導入期の音の並びが難しい楽譜、もし1段を
8小節で収めた小さな楽譜に書き変えたらどうなるでしょうか。
もしかしたら私の生徒が使っている8冊目のバイエル(55番以降)より難しか
ったりして。決して大げさな話ではないと思うのですが・・・


次回の勉強会でも音の並びと指番号、生徒にとって弾きやすい指使いについて詳しく取り上げてみたいと思います
参加されている先生楽しみにしていて下さい。
みんなで意見交換しましょう。



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2012年01月31日

導入期の初見の練習。

1冊目の教則本。
スムーズに進んでいく年長さんもいれば、ゆっくりなペースで進んでいく年長さんもいます。

ちなみにスムーズな年長さんは現在最後の曲「ビンゴ」を弾いている生徒や中にはパーティーBの生徒も。


私にとって、ゆっくりなペースの年長さんとのレッスンは、とっても注意深いじっくり観察したレッスンです。

私が必要以上に口を出して、まねっこにならないように。例えば「次はリズムを言いながら弾くよ。にーぶおんぷ、にーぶおんぷ、しーぶん・・・」私が先に言ってしまったり。
「次は歌詞を読んでみようね。」と歌詞の部分を指してしまったり。

これではダメ。
「次はリズムを言いながら弾くよ。その前に、リズムはどこかな。指しながら言っていこうね。」
「次は歌詞を読んでみよう。1番の歌詞はどこに書いてあるかな。2番は・・・」
と譜面台から教則本をおろして、生徒が指を指せる場所に持ってくる事が大切。

これがゆっくりなペースの生徒との等身大のレッスン。

ゆっくりな生徒は普段、はしっこい子供の後についてくって状況が多々あります。
はしっこい子供を見てそれを真似して、「出来てるね、心配ないね。」とされてしまう場合も。

私の子供は1年生、1年生の授業の様子を想像してみました。
例えば算数。
「ワークを使うよ。20ページ開いてね。3番の問題やってみよう。」
こんなふうに次々指示があるでしょう。素早く使う本を取り出して、目線を動かしてページ数を見る。
きっとゆっくりな生徒は大変だろうからピアノのレッスンで慣らしてあげたいなって思います。



ピアノのレッスンでも
「やっと白い鍵盤の曲に入れた。」って安心しているばかりじゃこの先が心配。
ゆっくりな生徒は弾けるようになってしまうと、得意なまねっこの部分が出てしまって、私としては「ああ、この曲も初見の際の観察する時期が終わってしまった。」とちょっと残念に感じることも。

そんな生徒たちと最近行っているのが、白い鍵盤の曲に入っているのだけど、レッスンの最初に黒い鍵盤の曲を5・6曲弾くこと。
黒い鍵盤の曲もみんな少しずつ違った曲。
1曲ずつ観察しながらすでにマルになった曲を弾いていく。この作業は新しい曲を見る際の練習にもなります。
先生が余計な口を出さないで、何曲も一人で弾いていく。生徒の自信にもつながります。
「黒い鍵盤の曲も少しずつ違いますから、楽譜を観察して一人で弾く練習にも使ってみようと思います。」このような説明でお母さんにも受け入れてもらえるといいですね。
白い鍵盤に入ったけど、進みがゆっくり。こんな生徒さんのレッスンに取り入れてみてください。
私は白い鍵盤の曲が順調に進み出したら、白い鍵盤のノンストップ連弾をしています。こちらもお勧めです。


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2012年01月27日

時間をかけて飽きないレッスン。

私のレッスンでは、1冊目の教則本で鍵盤の名前を覚えていきます。
小さければそれだけ鍵盤の名前を覚えるのにも時間がかかってしまいます。
いつも同じでは生徒も飽き飽き。

布鍵盤とフエルトを使って。紙鍵盤とシールを使って。鍵盤フラッシュカードを
使って。この3つが定番。

紙鍵盤にシールを貼るのは出来るのだけど、布鍵盤にフエルトを置くのが苦手な
生徒がいます。もう1回フエルトを置きたいのだけど、疲れちゃうかな。
そんな時は生徒が面白がってやるようにひと工夫。

「レッスンバック貸してね。」
「フエルトをバックの中に全部入れて、目をつぶって選んで、置いてみよう。」
「楽しそう。」うきうきしている様子が伝わってきます。

「何が出るかなぁ」目をつぶって楽しそうに選んで置いていきます。

2012-01-27布鍵盤と袋の音名フエルト.JPG

次の週もフエルトを置く作業です。
生徒が「先生、またバックに入れるのもやる?」と聞いてきました。

最初は私が渡してフエルトを置く。
次はバックの中にフエルトを入れて目をつぶって選んで置く。

もちろん「もう一度フエルト置いてみるよ。」と2回同じ事が出来る生徒もいま
す。でも、もう1回置くのは大変かな。って思う生徒もいるのです。

そんな生徒だからこそ工夫したレッスンです。


フエルトが全部置けるようになった生徒。
次はフエルトを片づけて、布鍵盤の上を「ドレミファソラシド」と言いながら歩
いていきます。そして、クルッと向きを変えて「ドシラソファミレド」と言って
いきます。

布鍵盤 (2).JPG

私はこの段階で「ドシラソファミレド」って言えるようにしています。
「ドシラソファミレド」をいつ言えるようにするか決めておくのがお薦めです。

小さい生徒はこの「ドレミファソラシド」「ドシラソファミレド」を毎回言うの
も飽き飽き。
そんな様子を見て、そうだ。とクルッと向きを変えないで、後ろ向きで下がりな
がら「ドシラソファミレド」を言う事に。
これは生徒も面白いようで、笑いながら「ドシラソファミレド」と言ってくれま
した。
今ではこれが定番です。

そして別の生徒。
フエルトを全部置けたので、「片づけるよ。」と言うと「先生、ちょっと待って
て。」とフエルトをドから1つずつ掴んで、「ドレミファソラシド」と言い始め
ました。2オクターブ全部言って満足そう。もちろん「ドから下がってみよう」
の声かけです。まさに「ドシラソファミレド」を初めて言う瞬間です。
少し考えながら慎重に興味津々な様子で「ドシラソファミレド」って言ってくれ
ました。

並べ終わったフエルトを1つずつ掴んで「ドレミファソラシド」「ドシラソファ
ミレド」って言う方法、いいなって思いました。

布鍵盤ド〜シフエルト.JPG

もちろんその後のレッスンから取り入れています。


新しい生徒が来ると、新しい発見があったり、新しいアイディアが浮かんだり、
生徒からアイディアをもらったり。
いつそれがやってくるか分かりません。見逃さないようにといつも思っています
 


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